殺意:終焉愛葩

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「あぁ……今、事情聴取中だよ。……これからだな」 「…一人で住むには広すぎるよね……あの家」  俺は気落ちしている恋華の前に立つと、ポンッと指でおでこを弾く。 「!? いたぁ……」  いきなりの事に恨めしそうに俺を睨む恋華。そんな恋華の表情は面白い。 「……確かに一人で住むには広すぎるな…でも、前に比べると、どよんだ雰囲気がなくなって気持ちがいいよ」  ……見えない壁が崩れたように、陽がさし始めた家。 「後は……世間の風だな…。同情か、嫌悪か……。あれだけはまだ慣れない」 「シオン……」  ふと、右手に春風とは違う心地よい温もりを感じる。…けれど俺はその温もりのもとを確認せず、歩みを進める。
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