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「ヘイ!銃を向けてる、わかるか?ガキのオモチャじゃねんだぜ?」
まるで猫は見えてないように振る舞う
「あなた‥‥何を見ました?」
手にはしっかりとハイネの詩集が握られてる
猫に銃を押しつける
「‥‥黄色の小さい羽根の奴‥‥それとスプーキー‥‥」
「グレムリンもですか‥‥知覚者ですね‥‥本部長‥‥しかたない、連れていきましょう」
連れていきましょう?
舐めてるな
あたしがてめぇに案内させんだろ
無言でトリガーを絞る
サイレンサーなんて知らないだろ
撃たれるわけないと思ったか?
「舐めてます?‥‥あなたの罪もおいしそうですね‥‥その目をする人間は初めて遭遇しますよ」
猫の手が背中にひっついてる
それは
ヤバい
飛び切り冷たい奴が背中を走る
前に飛び転がり銃を構える
「殺意の塊ですね‥‥いつまで経っても当たりませんよ」
「そんなのは後にしろ‥‥あんたも知りたい、俺達もあんたに来てもらえたほうがスムーズに済む‥‥ゴタゴタが好みか?冷やしなよ‥‥」
「舐められんのが嫌いでね‥‥OK、クール アス キューク‥‥冷静沈着‥‥納得いけるんならついてくぜ‥‥ビッグボス‥‥」
水を差すのがうまいガキだ堪えてやるよ
満月の晩には不思議が多い
誰が言ったのか知らないけど
クールな夜だ
J.Bでもこうクールな出来事は提供してくれないかも
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