夢想への鍵

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「馬鹿な!‥‥絶対防御を‥‥‥貴様!」 リッパーやるじゃない! 「電車がくる‥‥準備しとけ」 小声で呟くリッパー 両手の爪の光は消えてる 「なるほど‥‥地獄‥‥生還者か‥‥小僧、ゲヘナの黒炎にコキュートスの氷炎か」 「やたら詳しいな‥‥あんた何者?」 再びオレンジの光を張り巡らせるボルゾイ 「私は霊獣‥‥八房」 「羊か?‥‥霊獣の域を越えてるな、結界を操れる者がこんな街で何をしてる」 電車のヘッドライトが線路に伸びてきた 来ちゃったよ! 「羊などと一緒にされては困る‥‥さて、不躾な小僧、続けて地獄の炎など使えるわけもないな‥‥どうする」 「嫌な奴だな‥‥相性最悪、わりぃが時間だ」 チラッと私に目配せするリッパー 電車が止まり扉が開く 誰も降りてこないみたい 「逃がすと思うか?」 「逃げるさ、今度ゆっくりな‥‥そんとき殺してやるよ」 パシッと私が窓のとこに置いてたコーラを取りボルゾイに投げ付けた ブン!とオレンジの光が現れコーラを弾き返した 私の~! 「じゃあな!走れ!燈子!」 いつのまにか握られてたナイフを缶めがけて投げる バシュッ!とコーラが爆発した リッパーはそれを確認もせず見惚れた私の手を掴み階段を掛け降り電車に転がり込んだ
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