海賊

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でも逃げるにしても靴がない。怪我をしてここに逆戻り…いや、逃げたんだから殺されちゃうかも。 「カガミ、靴を用意してやってくれ」 「キャプテン、無茶言わないで下さいよ!ここ無人島ですよ!?靴なんて…」 「次の島に着くまで代わりになるものでいいっての!頭かてぇなてめぇは」 2人の会話をとりあえず口を挟まずに聞いている。 はぃはぃ! とカガミは出ていった。 何だか変な関係だよなこの二人。ホントに船員?ただの医者? それにしてはちょっと権威があったような… 「どうした?警戒中か?」 ジーッと見ていた私に気付いてニシャリと楽しそうに笑う。 「カガミさんって…実は影の権力者か何か?」 キャプテンが想像した答えとは全く別の、しかも疑問を投げ掛けたためキャプテンは一瞬ポカンとしていた。 「なんだ!?…てめぇもカガミが気になるのか!?」 てめぇも? あぁ、そっか!
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