海賊

13/32
前へ
/73ページ
次へ
「連れ込んだ女性は、みんな最後はカガミさんのこと好きになってしまう……と」 キャプテンは言葉に詰まる。 おや、やはり図星。 「うるさい!ど~せ俺は優しくねぇよ」 「自覚しているなら直せばいいのに」 「簡単にできるか!」 そっぽを向いてしまった。なんか子供っぽい…。 容姿だけならカガミといい勝負してると思うけど、そこで同等ならあと左右されるのは女性の扱い方、だもんね。 性格なんて会ってすぐ理解できるわけないもの。 「キャプテンさん、女の子扱い下手そうだもんね」 「ッ……ど~せ。ってかその“キャプテンさん”ってやめろよ」 イライラとさっきから歩き回ってる彼。落ち着きないねぇ~。 「だって名前、知らない」 彼は私の名前を聞いたけど、自分は名乗らなかった。 だから“キャプテンさん”と呼ぶしかないじゃないか。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加