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「連れ込んだ女性は、みんな最後はカガミさんのこと好きになってしまう……と」
キャプテンは言葉に詰まる。
おや、やはり図星。
「うるさい!ど~せ俺は優しくねぇよ」
「自覚しているなら直せばいいのに」
「簡単にできるか!」
そっぽを向いてしまった。なんか子供っぽい…。
容姿だけならカガミといい勝負してると思うけど、そこで同等ならあと左右されるのは女性の扱い方、だもんね。
性格なんて会ってすぐ理解できるわけないもの。
「キャプテンさん、女の子扱い下手そうだもんね」
「ッ……ど~せ。ってかその“キャプテンさん”ってやめろよ」
イライラとさっきから歩き回ってる彼。落ち着きないねぇ~。
「だって名前、知らない」
彼は私の名前を聞いたけど、自分は名乗らなかった。
だから“キャプテンさん”と呼ぶしかないじゃないか。
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