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竜牙たちは和服美人と別れ、店内を歩く。
「あの…竜牙さん。…ここはどこ何ですか?」
光は竜牙を見上げる。
「ここは呉服店だ。
俺の家はしきたりで家の者は中にいるとき、和服を着ていないといけねぇ。
だから、光の服を選びに来たってわけだ」
「なるほど……だから呉服店ですか……」
「どんなのがいいんだ?」
「私、そういうのはあまりわからないので、竜牙さんが選んでください」
「そ、そうか…」
竜牙はしばらく店内を見て回る。
「…うーん…これなんかどうだろうか…」
薄水色の布を手に取り、光にあてる。
「うん、合うな」
竜牙は頷き、光にその布を渡す。
布を受け取った光
「え?…こ、こんな高級な布……竜牙さん!」
布の感触でわかるのか、光は布を竜牙に返そうとした。
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