四章

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  車がとあるお店の前で停まる。 「着いたぞ。足元きぃつけな」 扉を開け、そっと光の手を取った。 「ありがとうございます」 「ん」 竜牙は光の手を引き、お店へ入っていく。 入ったお店は呉服店。 「あら~いらっしゃい若頭」 大人のお姉さんという感じの和服美人がやって来た。 「今日は何をお求めで?」 「ああ、ちょっと彼女用の部屋着をな」 光に目を向ける。 「あらあら、なんて可愛らしいお嬢さんなの~! ちょっと若頭~どういう関係なの?」 「婚約者だ」 「そうなの!? まぁ…クスクス、お似合いだわ~!」 和服美人は二人を見てクスクスと静かに笑った。  
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