一章

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  「こ、婚約者って…えー!?」 頭が混乱している。 「婚約者ってあの…親同士が決めた…ゆくゆくは結婚する…」 「そうだ」 普通に答える。 「ちょっと待ってください。 確かに昔両親が‘婚約者がいる’とは言ってましたけど… 10年も前の話で… 私、まだ15歳ですし… え?…あれ? すみません、頭が混乱してます」 片手で額を抑えた。 「無理もねぇ、いきなり‘婚約者だ’っつっても理解が追いつかねぇもんな… オレの名は相禅 竜牙(アイゼン リュウガ)。 歳は26だ。よろしく」 優しく微笑む。 「は、はぁ…はぁ!?11歳歳上!? ろ、ロリコ「オレはロリコンじゃねぇ!」 すかさず否定の言葉が入った。 「オレが愛してるのはずっと、これからもおめぇだけだ」 「……え、えぇえ!?」 いつもの帰り道に光の叫び声が響いた。  
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