Advent Mirror

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1. 闇を切り裂いた だけど切れたのは僕の指だった 何に触れたんだろう? それはするどい鏡の破片だった その鏡に写ったもの、自分じゃないもの 似ているけど違う、君は誰なの? (同じ思考、同じ趣味、まるで鏡合わせの僕ら 手を合わせても冷たさしか感じない、君には触れられない) 結局コレはただの鏡なんだね それは美しく儚いもの 決して触れられないモノ 近づくことはできたとしても 君は遠ざかってゆく 2. 心を切り裂いた 自分の闇に呑まれぬように 何を怖がるんだろう? 今さら自分の小ささに気付く (違う人、違うモノ、この世に同じなんて1つもない だけど向こうに僕がもう一人、まだ触れられないけれど) 君はこっちの現実(セカイ)にこれないのかい? 大事な鏡をとりだす 割れた鏡の破片をとりだす もう一度鏡に触れてみる、すると 少し君と繋がった気がした 触ってから後悔した 僕はやっと気付いた 鏡の向こうの君は いつか引き裂いた捨てた 僕自身の嫌いな闇 だから似ていたんだ、だけど違っていたんだ 僕は自らの闇に囚われていたんだね 今行くよ 拾いに行くよ 僕が捨てた僕自身は 誰でもない自分のものなんだから それは美しく儚いモノ 自分にしか見えないモノ どんなに遠ざかったとしても 僕を追いかけ近づいてくるんだ それはかけがえのない自分 カガミノムコウデマツジブン 僕が鏡に近づいてみると ムコウノキミモチカヅイテクレタ この手を合わせて 僕らは1つに 君と手を合わせて この漆黒の世界で
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