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オッサンは俺が近づいていってるのが分かると、満面の笑みを浮かべて手招きをし始めた。
正直子供みたいな反応をしているオッサンに近づきたくなかったが治療もしないといけないので仕方なく近づいたら
「急がせて悪いな。」
とニコニコしながら話し掛けてきた。
無性に殴ってやりたい衝動にかられたが一応怪我人だし年上なので
「別に気にしてないから。
それと何か布ないか?
よく考えたら縛るものなかったんだよ。」
と拾ってきた槍の柄についていたゴミを払いながら言うとオッサンは
「おぉ、それならこれ使え。
もうこんなの必要ねぇから。」
と言いながら懐から黄巾を取り出して俺に渡した。
俺はそれを受け取るとお礼を言いながら適当な長さに引き裂き
「ちょっと痛むぞ。」
と声をかけてから槍の柄を二つに折って右腕に両側から挟むよう当てがいその上から黄巾で少しきつめに巻き付けた。
途中オッサンは痛そうな顔をしたがまぁ仕方ないことだと無視して治療を終わらせると簡擁が走ってきた
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