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俺は二人に近づきながら
「美羽、終わったから帰るぞ。」
と、声をかけると美羽は田豫に何か耳打ちしてから立ち上がって汚れを掃いこっちに向かってきた。
美羽は俺の隣に立って
「それで劉備達と一緒に行くのよね?」
と何故か確証を持って聞いてきた。
俺は思わず口を開けたまま固まったが答えなかったら美羽に殴られそうなので
「いや、普通に断ったけど。」
と美羽の反応を見ながら恐る恐る言うと今度は美羽が暫く固まって
「えッ本当?」
と驚きながら聞いてきた。
俺は首を縦に振ってそれに答えると美羽は
「せっかく簡擁さんとか田豫くんに頼んだのに。」
と言って溜め息をつき俺をジト~とした目付きで睨んできたので
「心配してくれてありがとな。
それじゃ帰るか。」
と美羽の頭を撫でながら言って先を歩こうとすると
「おい、忘れ物だぞ、」
簡擁が俺が乗っていた馬を連れてきた。
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