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沢山正論をぶつけて、あなたを刺しえぐったよね。
あなたを受け止めることをせずに、否定し続けたよね。
あなたを甘やかすことをせずに、ただただ厳しくしてたよね。
それでも、あなたは私の側にいた。居続けた。私を手放さない、と言ってくれた。
あなたは私が堕ちたとき、綺麗事を並べて、私を更に堕とした。
堕ちた私が自分を罵り叫び続けると、あなたは欲しい言葉はくれずに、ただ黙って私を見守った。
ただ側にいて、私から注意を逸らさなかった。
沢山笑わせてくれたね。
沢山泣かせてくれたね。
沢山怒らせてくれたね。
沢山弱音吐かせてくれたね。
沢山一緒にいたね。
私を我慢させないでいてくれてありがとう。
自分の気持ちに正直にいさせてくれてありがとう。
ねぇ、私が死ぬときには側にいてほしい。
あなたの顔を見ながら、温もりを感じながら目を閉じたい。
言葉無しに私を理解してるのはあなただと思うから。
私の遺骨を食べてほしい。
私の死や私の遺骨、それがあなたの何らかの糧になるのなら、こんな嬉しいことはない。
関係性なんてどうでもいい。
私たちには、過ごして来た時間こそが関係性だから。
お互い新しい恋が巡っても、別の人と結婚しても、過ごして来た時間は変わらない。
きっと、忘れない。
それこそが、私たちの絆。
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