ユミの物語

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その人は、からん、ころん、という鈴の音色と共に現れた。 どうしてその人が青猫さんって分かったかって? だって、カフェにサボテンを持って入ってくる人がこの日本に二人といると思う? そう、私達はそれを目印にしたの。初めて見た彼は辺りをきょろきょろと見ておぼつかない様子で面白かったわ。 多分、笑い声がもれたのね。彼はすぐに私って気付いてくれた。それが少し嬉しくて私はまぎらわす様にして、入ってもないカプチーノを口に含んだんだ。
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