【実話】顔

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何となく嫌な予感がした私はいつもは机の上に携帯と一緒に置いてある行者さんから頂いた御守りをベッドの枕元へ置いて寝る事にしました。 再びうとうととし始めた時… 耳元で水泡が弾ける様な、プツップツッという音がして目が覚めてしまいふと目を開けてみると… ベッドの横の壁が変な風に蠢いているのです。 まるで布に人が顔を思い切り押し付けているかの様にそれは盛り上がり、醜く歪んだ人の顔になってこちらを睨んでいるんです! それは人と同じ大きさから子供くらいの大きさまで、びっしりと壁に、そして天井に、床にとどんどんどんどん増えて部屋は恐ろしい醜く歪んだ人間の顔で埋め尽くされて行き、私の寝ていたベッドを取り囲んでいるのです! 冷や汗が噴き出し、心臓が早鐘を打つ様に激しく脈打ち、全身の毛穴が開いている様な感覚がしましたが、私の体は金縛りにはなりませんでした。
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