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御守りを無意識に握り締めていたからでしょうか?
部屋中に現れた顔は女の顔でした。
嫉妬に狂う女の歪んだ顔が、怒号の様な唸り声を上げてひとつひとつの顔の口からは口汚く罵る言葉が発せられ、それが渦を巻いて聞こえて来ます。
頭の中に、バラバラに喋る罵声が何百と響いて来るのです。
吐き気と目眩がしましたが、私は意識を失う事が出来ません。
しばらくすると、一際そのたくさんの声が高くなって顔が天井に集まり始めてました。
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