歩く死体

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戦後すぐのお話し 哲夫という田舎の青年がカメラマンに成る為に上京しました。 哲夫には幸恵という恋人がいました。 幸恵は両親の反対を押し切り哲夫と一緒に上京、貧しい同棲生活が始まりました。 貧しいながらも、二人は肩を寄せあい......幸せでした。 しかし哲夫の仕事が上手くいきはじめると、彼は外に女を作り、毎晩飲み歩くようになりました。 そんな生活が2ヶ月も続くと.....彼女は何も言わずに故郷に帰っていきました。 それから数日して、故郷の友人から彼女の自殺を知らされました。 友人 『お前な~葬式くらい出てやれよ.......』 哲夫 『だめなんだ.......今いそがしくて.....それより自殺の理由って何なんだ?』 友人 『分かってるんだろ.......兎に角!線香の一本もあげないなら絶交だからな!』 ガチャ 哲夫は嫌々ながらも故郷に帰る決心をしました。 しかし彼が幸恵の実家についたのは葬式から3日後の夕方でした。
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