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魅月「なに?」
衣玖斗「えっと、何で俺のこと見て笑ってたんだ?それが気になってさ」
魅月「別に深い意味はないよ」
衣玖斗「あ、そう」
魅月「…」
…なんだろう。
少し元気がないみたいだけど。
やっぱ、噂のこと気にしてんのかな。
衣玖斗「…あ、あのさ。なんか変な噂があるけどさ、気にしなくていいんだぞ?」
魅月「…?」
衣玖斗「間違ってるのは皆だし、皆その間違いに気付ける奴らだからさ、それに噂なんて」
魅月「なに言ってるの?」
衣玖斗「…え?」
魅月「皆が間違ってる?ふふふ、なにそれ?本当に間違ってるのは君だよ?衣玖斗君」
衣玖斗「な、何言ってんだよ?俺が間違ってる?…それに俺、名前教えたっけ?」
魅月「ふふ、ふふふ」
魅月の笑い声に悪寒が走る。
衣玖斗「お、おい!笑ってんじゃねぇよ!」
魅月「衣玖斗君、最後に一つ言っておくね」
衣玖斗「な、なんだよ?」
魅月「本当に信じられるのは自分だけだよ?」
魅月が言ったことは、なぜか俺の頭の中に響いていた。
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