二章‐変化‐

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窓から日の光と小鳥の囀りが入ってくる。 衣玖斗「………」 寝れなかった。 昨日の魅月の言葉が頭から離れない。 何度も、何度も、反響して、消えたかと思えば、再び頭の中を侵食してくる。 それを繰り返しているうちにいつの間にか朝になってしまった。 衣玖斗「信じられるのは…自分だけ…か」 俺は、そんなことはないと思う。 実際、雨太のことも信じられるし、他にも信じられる奴はいる。 …本当に信じられるのか? 例えば、雨太が俺のことを殺そうとしたとしよう。 そして俺を殺す前に捕まったとして、俺は雨太を信じられるのか? …やめよう、そんなことは起こるはずない。 こんなことを考えてる時点で信じてるか疑わしい。 早く準備して学校に行こう。 教室に着く。 衣玖斗「…ん?」 雨太がいない? 確かに今日は早く来たけど、雨太ならこの時間にはいるはずだ。 なにか、あったのか? 魅月「おはよう、衣玖斗君」
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