一章‐転校生‐

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衣玖斗「…そろそろ行くか」 テレビを消し、玄関に向かう。 家を出て、バスの停留所へ向かう。 毎日通る道。 なにも変わりはない。 やっぱり、殺人が起きても、変わることなんて一部だけだよな。 停留所に着き、バスを待つ。 雨太「あ、おはよう衣玖斗」 衣玖斗「ん、おぉ雨太か」 雨太「どうしたの?衣玖斗がこんなに早いなんて」 衣玖斗「たまたま目が覚めただけだよ」 雨太「そっか、だよね」 衣玖斗「いや、だよねって…」 雨太「あ、バス来たよ」 雨太と一緒にバスに乗る。 女子高生A「ねぇ、そういえば聞いた?鬼頭連続殺人事件」 女子高生B「あぁ、十五人目でしょ?ニュースでやってたね」 女子高生A「怖いなぁ」 女子高生の世間話が聞こえる。 衣玖斗「嫌な事件だな…」 雨太「え、なにが?」 衣玖斗「ほら、鬼頭連続殺人事件だよ。今日の朝十五人目の被害者がでただろ?」
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