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衣玖斗「…そろそろ行くか」
テレビを消し、玄関に向かう。
家を出て、バスの停留所へ向かう。
毎日通る道。
なにも変わりはない。
やっぱり、殺人が起きても、変わることなんて一部だけだよな。
停留所に着き、バスを待つ。
雨太「あ、おはよう衣玖斗」
衣玖斗「ん、おぉ雨太か」
雨太「どうしたの?衣玖斗がこんなに早いなんて」
衣玖斗「たまたま目が覚めただけだよ」
雨太「そっか、だよね」
衣玖斗「いや、だよねって…」
雨太「あ、バス来たよ」
雨太と一緒にバスに乗る。
女子高生A「ねぇ、そういえば聞いた?鬼頭連続殺人事件」
女子高生B「あぁ、十五人目でしょ?ニュースでやってたね」
女子高生A「怖いなぁ」
女子高生の世間話が聞こえる。
衣玖斗「嫌な事件だな…」
雨太「え、なにが?」
衣玖斗「ほら、鬼頭連続殺人事件だよ。今日の朝十五人目の被害者がでただろ?」
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