一章‐転校生‐

5/11
前へ
/17ページ
次へ
雨太「あぁ…あの事件ね…」 衣玖斗「?…どうかしたか?」 雨太「いや、なんでもないよ。それよりさ、今日うちのクラスに転校生がくるらしいよ」 衣玖斗「え、そうなんだ」 雨太「うん、楽しみだね。男子かな、それとも女子?」 衣玖斗「ま、学校着けばわかることだろ」 雨太「それもそうだね」 衣玖斗「お、そろそろ着くぞ」 バスから降りて、学校へ向かう。 クラスに入ってみると何人かが鬼頭連続殺人事件の話をしていた。 朝からどいつもこいつも物騒な話をしてやがる。 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴り、今年で六十歳になる担任が教室に入ってくる。 その後ろに付いて女子が一人入ってくる。 …例の転校生か 担任「今日からこのクラスに生徒が一人増えます。では、自己紹介を」 魅月「はい。鬼頭魅月といいます。よろしくお願いします」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加