一章‐転校生‐

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何なんだよ、あいつは! 今日ずっと、目が合えばニタニタと笑いやがって。 意味わかんねぇ… 雨太「ねぇ、衣玖斗」 衣玖斗「あ?なんだ?」 雨太「今日転校してきた鬼頭さんだけどさ…変な噂がたってるよね」 衣玖斗「噂?」 雨太「ほら、鬼頭連続殺人事件と関係があるとか」 衣玖斗「やっぱり、そういうのがあるのか」 雨太「うん。でも証拠があるわけでもないのに、勝手に決めつけるのっておかしいよね」 衣玖斗「…そうだよな」 そうだよ。 やっぱ、間違ってるよな。 なんで笑っていたのかは、わかんないけど… 危ない奴なんかじゃないよな。 雨太「あ、そろそろ着くよ」 衣玖斗「おう」 雨太とバスから降りて家に向かう。 …明日、鬼頭さんと話してみよう。 そして、なんで笑っていたのか聞いてみよう。 それでいいんだ、それで…
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