一章‐転校生‐

8/11
前へ
/17ページ
次へ
衣玖斗「ふわぁ、よく寝た…」 布団から出て時計を見る。 衣玖斗「…七時五十分?やべ、遅刻する!」 急いで準備して家から飛び出る。 発車しかけていたバスにぎりぎりで乗る。 衣玖斗「はぁ、あぶねぇ。これなら間に合いそうだ」 バスが着いたら走って学校へ向かう。 教室に入ったと同時にチャイムが鳴る。 雨太「おはよう、衣玖斗。ぎりぎりだね」 衣玖斗「おう、雨太。やっぱ、毎日は早起きできねぇな」 雨太「ははは、でもこっちのほうが衣玖斗らしいね」 衣玖斗「なんだとぉ?」 雨太「あ、衣玖斗。先生来たよ」 衣玖斗「おっと」 席に座る。 その時、鬼頭さんが目に入った。 …放課後、話しかけてみるか。 その日は、一度も鬼頭さんの方を見なかった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加