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衣玖斗「ふわぁ、よく寝た…」
布団から出て時計を見る。
衣玖斗「…七時五十分?やべ、遅刻する!」
急いで準備して家から飛び出る。
発車しかけていたバスにぎりぎりで乗る。
衣玖斗「はぁ、あぶねぇ。これなら間に合いそうだ」
バスが着いたら走って学校へ向かう。
教室に入ったと同時にチャイムが鳴る。
雨太「おはよう、衣玖斗。ぎりぎりだね」
衣玖斗「おう、雨太。やっぱ、毎日は早起きできねぇな」
雨太「ははは、でもこっちのほうが衣玖斗らしいね」
衣玖斗「なんだとぉ?」
雨太「あ、衣玖斗。先生来たよ」
衣玖斗「おっと」
席に座る。
その時、鬼頭さんが目に入った。
…放課後、話しかけてみるか。
その日は、一度も鬼頭さんの方を見なかった。
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