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日直が帰りの号令をかけ、帰る者や話をしている者がいる。
そんな中、教室から静かに鬼頭さんが出ていった。
やべ、追い掛けなきゃ。
急いで教室を出ようとする。
雨太「あれ?衣玖斗どこいくの?」
衣玖斗「あ、悪い雨太。今日少し用事があるから先に帰ってくれ」
雨太「うん、わかった」
衣玖斗「じゃあな」
雨太にそう言い、教室から飛び出る。
既に鬼頭さんは見えない。
まだ昇降口あたりにいるだろ。
走って階段を駆け降りる。
…いた。
もう靴を履きかえて歩き出すところだ。
衣玖斗「鬼頭さん!」
そう呼びかけたが聞こえなかったのか、すたすたと歩いていってしまった。
衣玖斗「くそっ」
すぐに靴を履きかえて追い掛ける。
鬼頭さんは校門をでて、俺が帰る方向と逆にある緩やかな坂を下っていった。
それを追い掛け、鬼頭さんの後ろまできた。
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