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「…申し訳ございません。
かなりの人気商品でして…販売と同時にどの店舗も完売してしまいまして…本社にも在庫が無い状態でして…」
どうやら一目ボレしたのは
俺だけじゃなかったらしい
…じゃねぇよ!!!!!!
「おい!!!!!!
無いってどーゆう事だよ!!
俺はこの日のために
バイトしてなぁ!!!!」
「ヒッ!!!!!!
まままま誠に申し訳
ございません!!!!!!!」
机を強く叩き
立ち上がった俺は
かなり怖かったらしく
女は泣き出してしまった
ぁあ!!ちきしょー!!!
「…邪魔したな!!!!」
そう言って乱暴に
自動ドアを無理矢理あけ
俺は携帯会社を去った
そう。
昔から俺は女の涙に弱い。
男だったら
「ぁあ!!？泣いて済むとでも
思ってんのかぁ!!!？」
と脅せる。
だが…女には…出来ねぇ。
俺にとっちゃ
女は儚い生き物だから。
一人じゃなんも出来ねぇ
ほっといたら、くたばる
ウチのババァが
いい例だ。
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