のほほんと

おいっす。

そこから時間はかかりませんでした。

鉄は一直線に向かって来るし、騒ぎの原因達も一直線に向かって来たんです。まさにチンピラホイホイ。某企業もビックリの誘導率。鉄には是非勤めてもらいたい。話が逸れましたね。

「じゃ、後は任せた。回りに見せてやれよ。警告の意味も込めてな。」

「鉄、お前…!!」

俺の面倒くさがりの性格を知っていながらの行動に言葉を失ってしまいます。

ぶち殺してやりましょうか。

キムタクばりに鉄を引き留めようとしたときでした。

「あぁん？んだてめぇは!!」

「おい邪魔だてめぇ!!」

「格好つけかコラァ!!」

鉄に誘導されたと知らずに男三人が突っかかって来たのです。

男三人は全員腕に火を纏い、今にも其れを撃ちだして来そうにカッカしてます。

もうね、脇役は黙ってろよと。ここは俺と鉄の討論になる流れだろうがと。

「とりあえず何があったのか教えて下さい。」

チンピラをシカトしてとりあえず鉄に事情聴取です。