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客で賑わい、注文も落ち着いて来た時でした。
突然、外から何かの爆発音が聞こえてきました。
それと同時に複数の悲鳴も。
店内に一瞬緊張が走り、俺たちは顔を見合わせます。
まさにアイコンタクト。チームワークが成せる技…怖い!!澄添さんの目が怖い!!
分かった、分かりました!!やればいいんでしょやれば!!
ったく…
俺は瞬時に目を閉じて、地面に『魔力』を巡らせました。
暗闇の視界に映る小さな光、生態反応と呼ばれる光ですね。
巡らせる範囲が広がると同時に、生態反応の数もどんどん増えていきます。
5…19…68…283…うわめんどくさい。
お、居た。
次々に反応していく生態反応と地面の魔力反応から判断して…
「…違いますね。どうせチンピラかなんかでしょう。澄添さん。鹿野さん。行かなくて良いですよ。俺が出ます。」
格好つけな台詞のようですが、実際には労うように言ったんだからね!!
今の二人に行かせたらこの騒動の犯人はただでは済まなさそうだからなのです。
澄添さんは暑さと怒りに我を忘れそうだし、鹿野さんに至っては既にどこからともなく出した刀をガッチャンガッチャンやっている。所謂やる気…殺る気マンマンという奴だね!!
凄く…危険です…
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