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お客さん達はビクビクと震えながら、俺たちの出陣を伺っております。
「鹿野さん、澄添さんを冷やして落ち着かせて下さい…目付きがヤバいです。人を殺しそうな目です。まさに殺し屋です。澄添さん、水分補給して休んでください。ね?」
声を震わせながら頑張ってなだめる俺はもう十字勲章ものだと思います。いや、平和賞だって目じゃないですね。
「……共……こい……」
「はい?なんでしょうか?」
澄添さんの呟きに思わず返事をしてしまいました。
それほどまでに今の澄添さんは怖いのです。
「…今の時期に騒ぐチンピラ共を私の代わりに殺してこい…!!」
本当に澄添さんは俺にどうして欲しいんでしょう。
暑さで頭がやられたんでしょうか。
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