~第1章 TRANQUILLO~

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  ガララ。 「起りーつ、礼、着席。」 このクラスの学代らしき人の号令が聞こえる。 「今日から新学期だ。 始業式に行く前に、このクラスに来た転校生を紹介する。 ・・・入れ。」 「・・・はい。」 俺が教室に入ると、クラスの皆が物珍しそうな目で見てきた。 《・・・この瞬間が1番嫌だな。》 「都遠 祐斗[トオン ユウト]です。 宜しくお願いします。」 「適当に空いてる席につけ。」 「はい。」 教室を見渡すと、窓際の1番後ろの席が空いていた。 迷わず、真っ直ぐその席に向かう。  
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