コンビニ

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――彼女がDVにあっていることを知った。 沙「その彼氏とは、別れる気はないの?」 「……別れたいんです。好きな人が今いるんです…」 沙「そっか…」 ――彼女から出てくる言葉で、俺の心がちょっとだけ傷ついた気がした。 「―――好きな人がいるんです」 「……でも、別れ話をするのが怖いんです…何されるかわからなくて…」 沙「でも…そんな傷に……」 「お願いです…助けて下さい。もう自力ではとても…」 沙「でも…俺君に何の接点もないし…」 「接点というか…こんな風には言いたく無かったんですけど…卑怯だと分かってるんですけど…さっき好きな人がいるって言いましたよね?それが…あなたなんです。」 沙「えっ…?」 ――少し複雑だった。きっと嬉しかったと思う。でも、何かのショックに打たれた感じがこの時はした。 「…いきなりこんなこと言われて迷惑だったと思います…でも、一目惚れだったんです。こんなときにごめんなさい。」 沙「そんな…謝らなくていいよ。こんな風に、俺も言いたくないけど…」 ――彼女の目は不安を隠せない目をしてた。 沙「俺も…好きです。俺も…一目惚れだった。」 ――その瞬間、彼女の目が輝いた気がした。 「やった…有難う御座います…じゃあ付き」 沙「待って!!言わないで。」 「えっ…?でも好き同士なら…」 沙「俺と…付き合って下さい。」 「えっ…はい!(泣)」 ――泣き出してしまった。きっとよほど嬉しかった涙と暴力から解放されるという思いからの安堵の涙が一気に流れたのだろう… 沙「これからは…二人で頑張ろう。一人で抱え込んだら駄目だよ。」 ――そう。俺達はこれから戦うんだ。 俺達の幸せのために…… END
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