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月城 秋(つきしろ しゅう)は車を走らせていた。
1時にバーを上がる『サブ』彼女の元に行くためだ。
しかし、何やら前の車が止まってしまった。
ロードでは信号機が動いてない。
だから、外に出ると常に事故を発見する。
いつも通り、また事故でもあったのだろう。
「おいおい…」
秋はクラクションを鳴らしたい衝動を押さえ込む。
鳴らしたら、確実にロードではご法度とされている喧嘩になる。
本当にストレスの溜まる道路だ。
秋はスムーズに通れる隣国レインの道路を思い浮かべて、ため息をついた。
そして、諦めたように車にかかっているやや大音量の音楽に耳を傾け始める。
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