コンドームと青空

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なんて素敵な朝なんだろう 空の青さは無限の彼方まで続き 少しひんやりとした空気は 世界とあたしとの境界線をくっきりと識別する 誰を殺せば世界は平和になるのかしら あれから 何もかもが祭の後の公園みたいに見える 不思議 なんだか静か過ぎる どうしてこんなに静かなのだろう あれだけ屋台と人で賑わった公園なのに その次の瞬間に今日そこにあった 煌びやかな出店も、提灯も何もかもががなくなってしまう あの情熱や恋は何だったのだろう あの日の焦りは何だったんだろう? 一体、何に怒りを駆り立てられていたのかしら?
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