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少女は語った。
途中、言葉に詰まることもしばしばあったが、身の上の話を全て二人に打ち明けた。
朝か夜かもわからない洞窟に長い間押し込められ…
毎日やって来る過酷な労働…
そのほとんどは重い岩石を運ぶ仕事だった。
大人の男は岩石を掘り…
子供はそれを運んでトロッコに積める。
大人の女はひたすら重いトロッコを手で押し、岩石を捨てに行く。
子供は手が余ればトロッコの役目を負わされることもよくあった。
そして作業効率の悪い奴隷を管理人が見つければ、ひたすら鞭打ちだった。
見せしめのように鞭を打たれる奴隷はそのまま死ぬことも珍しくない。
痛みによるショック死か…
鞭でできた傷からの出血死か…
そのどちらでなくとも、傷口が化膿して病に冒され死ぬ者も多い。
死んだ奴隷を処理する作業も受け持った。
穴を掘り埋めるか、洞窟の外まで棄てに行くか…
他に利用ができる掘り出された岩石よりも価値が低い奴隷の死体は無惨だ。
少女が語るのを阻んでしまう程だ。
さらに、休憩の時間に自殺をする者もいる。
我が見に降りかかった苦痛に耐えきれずに死を選ぶ者は少なくはなかった。
そして消耗品の数が少なくなれば再び補充される。
ひたすら穴を掘る為に…
何の為かも分からぬまま、ひたすら掘り続けさせられる。
落盤事故などで命を落とす者も少なくない。
後から岩石と一緒に死体も運ぶ。
物として…
そしてその光景を見た者が再び自殺に走るという悪循環…
少女の口から語られた事実はあまりにも酷いものだった。
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