梅雨のさよなら

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梅雨のさよなら

  部屋に入れば 懐かしい香りが 頬を染め あなたに色付けて しずくのヒトミ まだ言葉を生んではいけない そうもう少し まだあなたに焦がれてはいけない そう二度と 窓を泳がせ 虚ろな潤い 具現さえ出来ない 心と季節 己に首を倒してしまえば あなたさえ遠くなり 季節のなみだが 再び空にゆく頃 私の気持さえ 空へ消えるの?
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