夏*初恋

5/16
前へ
/48ページ
次へ
「…知りませんよ」 「てか敬語使うなって言ったじゃん」 「いきなりは無理デスヨ」 「ふーん…ちょっとゆくってくるから先生きたらよろしく」 「はーい」 放課後の部活のちょっとした会話がいつもドキドキしていた。 学年が2個上の彼との限られた時間。 なんてことない会話でも心臓はうるさかった。 あなたも同じだったよね。 どんな相手でもまっすぐ見つめるあなたの目が、私と話すときだけ下向き加減だった。 こんなちょっとのことがかわいくて愛おしかった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加