8人が本棚に入れています
本棚に追加
馬の大群が近づいてくる凄まじい音が村に響く。
一、二、三、四、五…
あ~……
40人程の山賊達は村に勢いよく飛び込み騒ぎたてた。
山賊A「ヤッハー!!」
山賊B「今日も山の神様が来てやったぞぉ!!」
しかし、山賊達は
すぐに異変に気付いた。
辺りをキョロキョロしながら
しばらくザワザワとしたが、
山賊の頭の怒り声をきっかけに静かになった。
山賊頭「なんで…誰も出て来ねぇんだぁ??」
鋭い目だけを動かし辺りを見回す
山賊C「おい!隠れてるのは分かってるんだ!!山の神が来たって言ってんだよ!!」
ヒュン!!!
淵が潜む方から
一本の矢が山賊頭の頬を掠(カス)めた。
山賊頭の右頬に一筋の線が入り、
血がゆっくりと滲む。
山賊頭「…俺達に…逆らうつもりか……?」
左手親指でユックリ血を拭いながら、弓矢が飛んできた方角を睨んだ。
山賊B「頭の顔に傷をつけたのは何処のどいつだ?!」
その声を聞いて淵が立ち上がる
淵「ハハハ!山の神って聞いたからわざわざ拝みに来たのに、
ただの山猿の群じゃねぇか!
そんなウスノロの矢もかわせねぇクセに、
よくもまぁ山の神の名を語れたなぁ??ガハハ!」
山賊A「…山猿だとぉ?!!」
最初のコメントを投稿しよう!