出会い

9/12
前へ
/21ページ
次へ
馬の大群が近づいてくる凄まじい音が村に響く。 一、二、三、四、五… あ~…… 40人程の山賊達は村に勢いよく飛び込み騒ぎたてた。 山賊A「ヤッハー!!」 山賊B「今日も山の神様が来てやったぞぉ!!」 しかし、山賊達は すぐに異変に気付いた。 辺りをキョロキョロしながら しばらくザワザワとしたが、 山賊の頭の怒り声をきっかけに静かになった。 山賊頭「なんで…誰も出て来ねぇんだぁ??」 鋭い目だけを動かし辺りを見回す 山賊C「おい!隠れてるのは分かってるんだ!!山の神が来たって言ってんだよ!!」 ヒュン!!! 淵が潜む方から 一本の矢が山賊頭の頬を掠(カス)めた。 山賊頭の右頬に一筋の線が入り、 血がゆっくりと滲む。 山賊頭「…俺達に…逆らうつもりか……?」 左手親指でユックリ血を拭いながら、弓矢が飛んできた方角を睨んだ。 山賊B「頭の顔に傷をつけたのは何処のどいつだ?!」 その声を聞いて淵が立ち上がる 淵「ハハハ!山の神って聞いたからわざわざ拝みに来たのに、 ただの山猿の群じゃねぇか! そんなウスノロの矢もかわせねぇクセに、 よくもまぁ山の神の名を語れたなぁ??ガハハ!」 山賊A「…山猿だとぉ?!!」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加