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綾は、真次の腕の中でずっと泣き続けていた。 まだ、温もりの残る銃を右手に残したまま真次にしがみついたまま、ずっと泣いていた。 時折、行き交う車のライトが射す路地裏、ただ綾の鳴咽だけが虚しくちゅうをさまよっている。 俺は、弱い。 俺は、ずるい…。 俺は、………卑怯だ。
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