死と夢の狭間で

4/15
前へ
/180ページ
次へ
「どうして?こんなに胸が苦しいの……?どうして……喉が圧迫して……苦しいの。頭がおかしくなりそう……!」 アシェリーは、ひどく泣き悶えながら泉の方に目を向けた。 『アシェリー。』 その時、泉の先の方で誰かが自分を呼ぶ声がした。 「だれ……?」 アシェリーは、はっとして泉の先から聞こえてくる声に耳をすました。 『私の愛しいアシェリー。母の声を忘れてしまったの?』 ……! アシェリーは、愕然とした。 確かにその声は、よくアシェリーに子守唄を唄っていた声そのものだった。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加