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彼は働きもせずギャンブルにお金を投資するばかり。 そのくせ、翔の母がせっせと働いて貯めた貯金を勝手にギャンブルに使う。 その事に腹を立てた翔の母は、翔が15歳の時に出て行ってしまった。 それだけでは無い、翔の母が高校の入学資金の足しにでもと、残してくれた数万円も満は使ったのだ。 結局、翔は高校に行く事を諦め、満が貯めた借金を働きながら返していくことになり、さあ頑張ろうと言う時にこの所業。 「どうするんだよ…。住む所とか、食べる物とか」 翔はその場にしゃがみこんでしまった。 「おいおい。しゃがみこんでないで打開策を考えねーと」 と満はにこやかに翔の肩に手を置く。 すぐさま翔の顔は般若とかした。 「ふざけんな!親父のせいでこんな目にあっているってのに!何で親父は、そうお気楽なんだよ。もう、親父がどうなろうと知らないからなっ」 立ち上がり満を睨む翔。その眼光から親父に対しての怒りが滲み出ている。 翔は満の制止を振り切り走り出した。遠くから翔を呼ぶ声が聞こえるが。 「あんな奴、どうなったって知るもんか!俺と母さんに迷惑をかけた分、苦しめば良い」 と、相手にしなかった。  
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