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少し離れたテーブルに座る男が「クソ!親しらずが痛い!ぶっ飛ばしてやる!」といった後に拳銃で口腔内部の親しらずを撃つ。
弾は頬に穴を空け俺が持つビールジョッキをかすめ、隣に座る若い女の耳に命中したらしい。まっ、運が悪い奴はこんなもんだ。
「あの女、死んだかな?」と、黒井。
「さあ、知らん。寝る前のオナニーを中断して働く予定の救急救命士に乾杯!」
「あはは、乾杯!」
俺がビールジョッキを持ち上げると、黒井も笑いながらビールジョッキを持ち上げてカチンと合わせた。
「しかしなんだな。思いきってあんたに話しかけて正解だった。白井ってアホから黒井、つまりあんたの監視を依頼されてから、酒も飲めなくて暇で仕方ねえんだよ」
「その白井って奴、俺を監視してどうすんだろねえ。しかも大金払ってるんだって?ヤバいめのホモストーカーか?」
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