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第1話:「思い出と懐かしい声」
春「ぁ!信次、海。もうすぐ桜が花を咲かすよ。」
放課後。卒業まであとわずか…教室の窓を見ながら、春が海と信次にしみじみと言った。
信次「もうそんな時期か…。」
海「あぁ…終わってしまうんだな。俺達の…高校生。」
信次は、椅子に座りながら窓の方に顔を向けて言った。海は黒板に書いてある字を消しながら悲しそうに言った。…しばらく黙り込む3人。
信次「何でだろうな…つらい事や悲しい事が山のようにあったはずなのに…楽しかった事しか思い出せないや。」
春「そうだね…僕もだよ。」
海「俺もだ。」
3人は、同時に今までの楽しかった思い出を振り返った…。
春「懐かしいなぁ…。」
海「ははは。分かったぞ!お前今、修学旅行の事を思い出したな?」
春「え?何で分かったの!?」
海「へへへ。俺もだからさ…信次も…だろ?」
信次「へん。バレてたか。」
なんと!3人が考えていた事は同じ“修学旅行”の思い出だった。
春「楽しかったよね。」
海「あぁ。信次のパンツ事件は特にな!(笑い)」
信次「うぉ!あれか、アレはまじで焦ったぜ!」
春「え?…なんだったけ?」
海「覚えてねぇのかよ。」
春「うん…」
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