序章:堕翼

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『上級女神と下級魔族が禁断の過ちを犯した。 それは神と魔の怒りに触れ、両者は罰せられる事となる。 女神には白き羽を、魔族には黒き羽を与える。 白き羽を受けた者は、定められし時に時を刻む事がなくなり、死を迎える。 ただし、黒き羽を受けた者と生死の定めを変える事ができる。 白き羽を受けた者が、黒き羽を受けた者に、〝永久に暗夜な時を〟と、命ずれば、黒き羽には絶対的な死を与える。 また、黒き羽が〝聖なる月は白き海に〟と、願えば白き羽の身代わりに己の死を意味する。 運命は羽と共に…。』
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