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ＡＭ７：００
布団から出て背伸びをする。う～ん…よしっ！と、なんとなく気合いを入れてみた。階段をゆっくり降りる。最後の１段だけをぴょんと飛んだ。洗面所に向かい鏡を見る。ニッと笑ってみたり、ムスッとしてみたり、変顔をしてみる…馬鹿？間抜け面な自分に黙っていられなかった。さて、歯ブラシを取り出し歯を磨こう。いつもは時間に追われる慌ただしい朝…でも今日は気にせず入念に磨いちゃおう。シャコシャコ…いつもより１分長い歯磨き。口を濯ぎ、顔を洗うが何故か手が止まる。思考回路も止まる。ゆっくり顔を上げ、自分を鏡で見ながらしばらく呆然とした。・・・パチンっ！両手で顔を挟むようにして頬を叩いた。それから回れ右をして元気にキッチンへと向かった。テーブルの上には伏せたままの茶碗やコップ、乱れもしていない箸が放置されていた。ただ変わっているのは、おかずにほかほか感がない事！人がせっかく作ったのに…などと、ちょっと悲観的になってはみるが、いつもの事だけにすぐに吹っ切れて諦めが付いてしまう。きっと彼は彼なりに狭い空間の中で、好きな事と嫌いな事に挟まれる小さな生活をしているのだろう。(好きな事＝バンド、娯楽。嫌いな事＝その為に必要な労働。)だから、私はそれを認めてあげられる広い心を持とう！例え、彼の中で最近私が小さくなりつつあろうと…。
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