Usually Wednesday.

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私は、トースターにパンを入れ、フライパンを温めた。たまごをフライパンの縁にあてて割ると油がいい音を鳴らす。しかし残念なのはたまごの黄身が双子ではなかった事!もし双子だったら些細な幸せを掴んだ気分になれたのに…。次第にたまごが固まり、いい色になる。彩りよく野菜をお皿の上に散りばめ、出来上がった目玉焼きを盛り付ける。小さなカップに牛乳をそそぎ、いちごジャムとマーガリンをテーブルの上に並べるとタイミングを見計らったようにパンが飛び出した。私は細やかな朝食を前に座り、いただきますの姿勢をした。が、昨日の置き去りにされた夕ご飯が視界に入りピタッと止まる。そして、パタパタと部屋に行き、パタパタと定位置に着いた。向かいにはパグのぬいぐるみを置いてみた。不細工なのがまた可愛い!否、すごく可愛い!!では、落ち着いたところで再びいただきますの姿勢をとり食べ始める。マイペースで食べる。もぐもぐ・・・・・・ふぅ、ごちそうさまでした!パグはお残しをしているが、まぁ、大目に見てやろう。 全てを流しに運んだが、洗い物は彼に任せる事する!ってなわけで、ゆっくりと2階に上がり、閉ざされたドアを静かに開ける。案外片付いた部屋の隅に彼は布団に丸まりながら寝ている。そっと近付くと寝息が聞こえる。しばらく、横に座り幸せそうな寝顔を見ていた。頭を子供のように撫でてみる。頬をふにふにとつついてやると、彼は迷惑そうに寝返りをうった。それを見計らって私は彼目掛けてダイビングした。
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