6/6
前へ
/44ページ
次へ
そんな沖田を驚いた顔で見送った近藤・山南・土方の三人。 沖田が女子と接する所など滅多に見ない。 況してやあの笑顔だ。 「総司の奴…。 あの女に惚れたか?」 「小百合君は島原でも見ない程の別嬪さんだからなぁ。 総司にも春が来たか…。」 「沖田君のあんな優しい笑顔は見た事が無いですね…。 守る者が出来る事は良い事です。」 「二人共軽く考え過ぎだ。 あいつが長州の間者だったらどうする!」 近藤・山南の甘さは浪士組の命とりだと鼻息荒く部屋を後にする土方。 部屋を出ると誰も居ない廊下で声を掛ける。 「山崎。 あの女を調べろ。」 「御意。」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加