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そんな沖田を驚いた顔で見送った近藤・山南・土方の三人。
沖田が女子と接する所など滅多に見ない。
況してやあの笑顔だ。
「総司の奴…。
あの女に惚れたか?」
「小百合君は島原でも見ない程の別嬪さんだからなぁ。
総司にも春が来たか…。」
「沖田君のあんな優しい笑顔は見た事が無いですね…。
守る者が出来る事は良い事です。」
「二人共軽く考え過ぎだ。
あいつが長州の間者だったらどうする!」
近藤・山南の甘さは浪士組の命とりだと鼻息荒く部屋を後にする土方。
部屋を出ると誰も居ない廊下で声を掛ける。
「山崎。
あの女を調べろ。」
「御意。」
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