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「原田さん、永倉さん、藤堂さんに沖田さんが伝えた時は特に気にしてない様に見えたんですけど…。」 「そうだねぇ…。 じゃあ、幹部には本当の事を伝えて、平隊士達には私の親族と言う事にしておいてはどうだろう?」 「はい。構わないです。」 「じゃあそうしようか! ところで…小百合君は総司の事をどう思うかね?」 本当はそれが聞きたかったであろう近藤。 近藤も山南と同じく弟の様な沖田が幸せになってくれればと心から思っている。 「沖田さんですか…? こんな私に親切にして下さりとても有り難く思っています。」 「いや、そうじゃなくて男としては如何だろうか? 今日会ったばかりでこんな事を言われても困るとは思うのだが…。」 沖田さんを男として… 「とても優しくて…」 ――小百合、大好きだよ―― ズキッ! 「痛っ…!」 そのまま意識を無くしてしまった小百合を前に近藤は急いで人を呼んだ。 「小百合君!?小百合君! 誰かっ!誰か!!」
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