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寅田 兄弟
翔(かける、兄
譲(ゆずる、弟
「兄貴ぃ、兄貴ー、晩飯だってさー」
ぽんぽん
「あれ、寝てる?」
ゆすゆす
「起きないの?」
クーラーをガンガンにきかせた部屋で布団に潜り込んで寝てるらしく、兄貴は叩いても揺すっても起きない
どうしよっか
うーん、
悩んでるフリしてにやにや笑ってる俺は自分でも結構黒いと思う
「兄貴、起きないなら、」
ま、そんな自分が好きなんだけど
「犯しちゃうよ?」
***
「「ごちそうさま」」
お箸を置いて席を立つ
兄貴がちょっと膨れてるのは、うん、今日の晩飯が兄貴の嫌いなにんじんばっか使った料理だったから
にんじん嫌々食べる兄貴、やばいくらい可愛かったなぁ
「しっかしお前、あの起こし方はないだろ」
「だってあーでも言わないと兄貴起きないっしょ?」
「でもなー、譲、お前」
「あ、それは置いといて、」
「おぃ」
「そーいや母さんが風呂入れって言ってたけど「ん、じゃあ俺から入るな」
「じゃなくて!なぁ、兄貴。一緒に入ってもいいか?」
「へ?」
「ダメ?」
「…っ、い、いいぞ?」
「やりー!」
兄貴、ほんと俺に甘いよな
***
「ちょっ、おま、俺入ってんのに入ってくるな!溢れる!」
「まぁまぁ」
ざぶーん
「っあー…、………ぁ…」
「ん?何見てんの?」
「………いや、お前の、俺より……」
「あぁ、コレ?大きいって?」
「……っ!」
俺の言葉に照れたように耳まで赤くなる兄貴
兄貴のを見れば…、うん、確かに俺のより小さい
けどそれがまた俺のツボに入って
――……うー、
もう我慢出来ない…!
「兄貴ぃ、兄貴溜まってんじゃない?」
「あ、こら、撫でるな!」
「俺が抜いたげよっか?」
「ば…っ!?や、やめろっ!」
「ほらほら、兄貴のこれは正直だなー。ほんと、可愛い」
「っぎゃー!!」
寅田家は今日も平和です
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