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『…残す所、高校の卒業式を待つだけとなりました。
つきましては、6年ぶりの再会を果たそうじゃねーか。
つーことで、同窓会やるぞ。』
いつもより少し早めの帰宅をしたら、そんなハガキが玲徒(レイト)宛てに届いていた。
なんとなく見覚えのある大きめの字は、小学校の同級生からだった。
そのハガキを見て、玲徒は少し渋い顔をして、小学校っつったら……。
と思いながら頭をかいた。
玲徒の小学校時代は、ある少女との記憶が大半を占めていたから。
もう会う事はないと思っていた、玲徒の唯一の天敵。
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