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「ねぇ、チョコ。あれ、パン屋のおばあちゃんだよね?」
名前を呼ばれ、言った友人が指差す方を見ると、よく行くパン屋のおばあさんが高校生くらいの男の子と歩いているのが遠くに見えた。
学校の帰り道、そんな風景を目撃。
その少年はよく見えないが、おばあさんと少年は楽しそうに笑いながら歩いている。
「一緒にいんの、孫?
あのおばあちゃんって孫いたっけ?」
最初におばあちゃんを見つけた友人が、続けて言っていた。
誰だろう?
智夜子は考えていた。
あのおばあさんに孫はいない。
なのに、あんなに仲良さそうに歩く男の子が智夜子は気になった。
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