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次の日智夜子は、ちょうどお使いを頼まれていた事もあって、パン屋に寄った。
店のドアを開けると、レジでは珍しくおばあさんが接客していた。
智夜子が最初にこのパン屋に来た時は専らおばあさんが接客をしていたが、中学に上がったくらいから息子夫婦に代替わりした。
今ではたまにしか店に立たない。
ちょうどいいと思いながらドアを開けた途端に智夜子は元気良く声をかけた。
「おばーちゃーん。こんにちは。」
「あらチヨちゃん。いらっしゃい。」
柔らかい口調で、優しい笑顔を見せながらおばあさんは答えた。
店に入るなり智夜子は一目散におばあさんの元へ向かった。
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