最悪の再会

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おばあさんの目の前までくると智夜子は、昨日から気になっている事を聞いた。 「おばあちゃん昨日さ、2丁目の大通り通ったでしょ? 高校生くらいの男の子と。あれ誰なの?」 おばあさんは少し考える仕草をして、思い出したように、あぁと答えた。 「あの子はね、チヨちゃんと同じ常連さんでね。 昨日は親戚のお家に行ってたんだけど、帰りにバスの中で会ってね。荷物もちょっと多かったし、家まで送ってくれたのよ。」 へー。 なるほど。そういう事か。 簡単に話を聞き終え、智夜子は納得。 少し気になるその男の子は、常連だと言うのに、同じ常連の智夜子は1度も会った事がない。 だけど昨日見た後ろ姿と、ちらりと見えた横顔は智夜子の記憶の中をまさぐった。 見た事あるような気がして。
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